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「分かりやすい表現」の技術 2 [書評]

著者は、「分かりやすい表現」の違反例として、
接近した3つの路線にある7つの「浦和」を挙げている。
7つの「浦和」とは、北浦和駅、浦和駅、南浦和駅、西浦和駅、東浦和駅、中浦和駅、武蔵浦和駅である。
「JRは1年間に何人の人が間違った駅で降りているか調べる必要がある」といっている。

しかし、これには著者の改善例がない。
著者がどういう改善例を作るか、興味があるところである。

前回、この本ではルールに違反していないかどうかの確認が出来る「チェックポイント」が掲載されていると述べた。
ルール8として、「欲張るな。場合によっては詳細を捨てよ。」というものがある。
このルール8にはチェックポイントが9つ設定されているが、どうもくどい気がする。

チェックポイントとして、次のようなものがある。
「情報の総量が多すぎないか?」
「それ全部が本当に必要なのか?」
「どれをいちばん伝えたいのか?」
「なくてもよい情報が混じってないか?」
「もっと絞り込めないか?」

これらは、どれも同じようなことを言っている。
ルール8に限らず、チェックポイントをもっとスリム化してシンプルにすれば、
もっと「分かりやすい表現」になる気がする。
これこそ、「もっと絞り込めないか?」ということである。

ルール15として、「情報の受信順序を明示せよ。」がある。
壁などに貼りだされるバラバラの掲示文、機械などに付いてくる何冊にも分かれた説明書、
情報受信順序が示されないインターネット・ホームページなどは、「分かりにくい」。

このルールのチェックポイントを読んだとき、私の頭にこのブログが思い浮かんだ。
このブログに始めて訪れた人にとって、過去の記事の知識がないと理解できない記事がある。
アクセス解析によると、このブログに訪れる人の約7割は初訪問である。
これを読んでからは、他の記事を読んでいなくとも理解できるような記事を書くよう心がけている。

この本は、比較的常識的な「分かりやすい表現」の技術が書かれているので、
他人に分かりやすく情報を伝えることに不安を持っている人にはお勧めである。

因みに、この前、妹が嵐のサンライズニッポンを買っていたと書いたが、
昨日アルバイト先の有線放送で偶然にもサンライズニッポンが流れていた。

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール

「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール

  • 作者: 藤沢 晃治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 新書

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コメント 3

お散歩爺

似た駅名に迷う・・・本当にそう思います。
でも地元の人はその地名にこだわりたいので、頭に北を付けたり南を付けたり
になるんでしょうね。 新幹線も那須と塩原が駅名争いで、結局那須塩原・・と
両方入れました。こういう事は日本人ならでは・・かな?外国はどうですかね?
by お散歩爺 (2006-10-24 12:39) 

nimo

武蔵浦和。俺の第3の故郷でありますな。
by nimo (2006-10-25 08:54) 

usk

旅爺さん>
私は、似た駅名に迷うというより、似た駅名を楽しむ、です笑
外国はどうなのか興味ありますね。
てか、上のnimoも栃木出身ですよ。
by usk (2006-10-26 00:55) 

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